FIREを達成して早期リタイアを目指すなら、資産運用は欠かせない。ただし、いま現在資産運用をしていない人は、どのような方法で資産運用を始めればいいか分からない人も少なくないはずだ。
資産運用の方法としては、株式投資や投資信託への投資、不動産投資、債券投資などが挙げられる。これらの特徴は、定期預金などよりも高いリターンが見込めることだ。この記事では、こうしたFIREを達成するための資産運用の方法を紹介する。
株式投資〜日本株や米国株などに投資
株式投資は、証券取引所に上場している企業の株式を保有し、売却益(キャピタルゲイン)や配当(インカムゲイン)で資産を増やしていく方法だ。証券会社で口座を開設することで、株式投資を始めることができる。
株式投資では、さまざまな国の株式に投資することが可能だ。具体的には、日本株や米国株、中国株、欧州株、東南アジアの国々の企業の株式などが挙げられる。日本株は日本人には馴染みがあるものだが、リターンを考えると米国株や中国株も選択肢に入ってくる。
日本株
日本株の場合は、「東京証券取引所」(東証)などに上場する株式に投資を行うことになる。
日本株の場合は、取引の最少単位が100株単位(※このことを「単元株」を呼ぶ)となり、1銘柄を保有する際の最低投資価格が高めになる。また、リターンは米国株よりは低めだ。
米国株
米国株の場合は、「ニューヨーク証券取引所」や、全米証券業協会が開設・運営している電子株式市場「ナスダック」(NASDAQ)などに上場している株式に投資を行うことになる。
米国株の場合は、取引の最少単位が日本株とは違って1株となり、自分が保有したいと思った銘柄を少額で保有することができる。リターンは日本株よりは高めだ。
ほかの国の株式
そのほかにも、中国株や欧州株、東南アジアの国々の企業に投資する方法もある。
国によっては高いリターンが期待できるケースもあるが、日本株や米国株と違って、各銘柄に関する情報を集めにくいといったデメリットがある。また、取引ごとにかかる手数料は日本株や米国株よりも高いケースが多い。
投資信託〜プロの力を借りて資産運用
投資信託は「ファンド」などとも呼ばれ、一般社団法人「投資信託協会」は投資信託のことを「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」と説明している。
簡単に言えば、資産運用の専門家が運用するファンドを保有することで、その運用成果を受け取ることで資産を増やしていくのが、投資信託による資産運用ということになる。
不動産投資〜売却益や家賃収入で資産を増やす
不動産投資は、マンションやアパート、一軒家などの不動産を購入・保有し、売却益(キャピタルゲイン)や家賃収入(インカムゲイン)によって資産を増やしていく方法だ。
「不動産投資は手間がかかりそう…」と感じる人もいるかもしれないが、管理会社などに入居者の募集や家賃の徴収などを委託することで、手数料はかかるものの(通常は家賃の5%程度)、手間をほとんどかけずに運用することも可能になってくる。